即日発表 - 2022年02月18日

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JANM

2022年追憶の日にあたって


今週は大統領令9066号の発令から80周年にあたります。1942年2月19日にフランクリン・ルーズベルト大統領がこの命令に署名したことから、第二次世界大戦中の日系人の不当な強制収容が始まりました。この節目の日に、私は有刺鉄線の向こうで過ごした少年時代のことを思い起こしています。私たちは、家から引き離されたことへの怒りを抱えていました。私たちは戦場でも連邦裁判所でも忠誠心を持ち続けていました。私たちは友人たちの中や日常生活に戻ることへの不確かさに不安を抱えていました。しかし、私たちは希望を失いませんでした。ハートマウンテンは、私たちが民主主義の理想を守る続けるために必要なのは、適正な法の手続きのない私的制裁などではなく、常に緊張感を持って行動することだと教えてくれました。また生涯、公人として働いてきたことから、私は全ての人の理想を守るためには、立場を越えて共に働かなくてはならないことを学びました。

また、この国のアジア系に対する人種差別の歴史についても考えています。19世紀後半から、アジア系はゼノフォビアの対象となり、命を奪うような暴力を振るわれてきました。パンデミックに伴って、私たちのコミュニティーは、アジア系を感染症や汚染と結びつけられたり、自分たちとは異なるものとみなしたりする暴力の嵐にさらされてきました。これらは、反ユダヤ主義、コロニアリズム、土地収奪、奴隷制度を生み出したものと同じ根を持っています。それは人種隔離や人種差別、異人種間の婚姻を禁じた法とも同根です。それは、現在、アメリカや世界中の移民や有色人種に対する不公正を助長しています。

大統領令9066号の発令から80周年を迎えるにあたり、社会正義と公正さを推進していくためには、皆さん一人一人の参加を呼びかけます。JANMは日系アメリカ人の物語を保存するために設立されました。今日、私たちは公正さ、正義、自由というアメリカの理想を守るために、これらの物語を共有します。私たちは、日系人が不在の間に起こったことを理解し、二度とそのようなことが起こらないようにしていきます。だからこそ、私たちより前に生きた世代に敬意を表しつつ、私たちの後から来る世代にも伝えていかなくてはなりません。80年前に私たちが直面したのと同じ不公正を経験しているコミュニティーの窮状を理解するために、過去の教訓を今こそ、私たちはともに学ぶ必要があります。

 

ノーマン・ミネタ
元運輸長官・商務長官
全米日系人博物館 理事長
 


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