即日発表 - 2021年03月05日
プレス連絡先:
Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636
JANMは、ドクター・スースの児童書6冊の出版中止決定を支持します。
全米日系人博物館(JANM)は、ドクター・スースの書籍の出版社が、アジア系アメリカ人や黒人を含む有色人種について有害な描写がなされている、彼の児童書6冊の出版を中止したことを歓迎します。
その一例は『マルベリーどおりのふしぎなできごと』で描かれた、つり目で円錐形の帽子をかぶり、箸とどんぶり鉢を持ったアジア人男性のステレオタイプなイメージです。
「人種差別と偏見を社会に広く浸透させる動きは、私たちの文化に深く根づいています。ドクター・スースの仕事を検討する時が来ました。歴史の強力な照明が、何よりも説得力のある証拠を提示しています」とJANM館長兼CEOであるアン・バロウズ。
セオドア・スース・ガイゼルの仕事には、さらに問題ある歴史的背景があります。新聞漫画家としての彼のキャリアを詳細に記録した研究によれば、彼は黒人を粗野で裸足で草のスカートを履いた姿で描写し、アジア人を信頼できない危険な人種とする人種差別的な漫画を描いていました。
ガイゼルの最も扇動的な漫画の一つは「名誉ある第五列(スパイ)」です。これは、アメリカ西海岸に並んだ日系アメリカ人男性らが、おそらくは反逆的暴力のためのTNT火薬の箱を手渡されている姿を描いたものです。真珠湾攻撃後、この漫画は、やがて日系アメリカ人の違憲な強制収容を引き起こすことになる、危険な戦時下のヒストリーと人種偏見を強化しました。
JANMは、私たちの国で過去に起きた、こうした人々を分断するイメージを記録してきました。この歴史が忘れ去られることがないよう、また繰り返されることがないように、当館は教育と普及活動を通して、この痛みを伴う歴史に光を当てていきます。
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