即日発表 - 2022年05月03日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213.830.5636

JANM

全米日系人博物館はノーマン・ミネタ理事長を哀悼します


headshot portrait of Norman Mineta

全米日系人博物館(JANM)は、並外れたリーダーであり友人であり、JANM理事長であったノーマン・Y・ミネタ氏の逝去を、深く悲しんでいます。ミネタ長官は2022年5月3日(火)、メリーランド州エッジウォーターの自宅にて世を去られました。享年90歳でした。

30年以上前、ボランティアたちが日系人の歴史とアメリカの民主主義の理想を次世代に伝える博物館の構想に向けて活動を始めました。その構想は、ミネタ氏の人生とキャリアに体現されていたものでした。ミネタ氏は1988年から1995年にかけてJANMのボード・オブ・ガバナーズを務め、2010年から2015年にはボード・オブ・ガバナーズのチェアを務めました。また1996年からはトラスティーとなり、2015年から理事長職を務めました。

ミネタ氏は1931年11月12日、カリフォルニア州サンノゼで峯田国作とかね夫妻のもとに生まれました。第二次世界大戦中、ミネタ一家はほかの12万人の日本人を祖先に持つ人々とともに、強制的に立ち退かされ収容されました。一家は当初、ロサンゼルスの競馬場を一時収容所へと作り替えたサンタアニタに送られ、そしてワイオミング州北西部のハートマウンテン強制収容所に収容されました。

「ハートマウンテンは、民主主義の理想を守るためには、他人に責任をなすりつけるのではなく、常に私たち自身が注意しなくてはならないと教えてくれました。生涯にわたるパブリックサービスでのキャリアを通じて、全ての人のためにこれらの理想を守るために、私たちは党派を超えて力をあわせなくてはならないことを学びました」と、大統領令9066号の発令から80周年を記念する2022年の追憶の日にミネタ氏は話しました。

ミネタ氏は、20年以上にわたって地元サンノゼから選出され下院議員を務めました。アジア系アメリカ人として初めて大統領閣僚に任命れ、2000年にはビル・クリントン大統領の下で商務長官に、2001年にはジョージ・W・ブッシュ大統領によって運輸長官に選出され、2006年までその職を担いました。2006年には民間人に与えられる米国最高の栄誉である大統領自由勲章を授与され、2012年にはJANMの殊勲賞を受賞しています。

これからの歳月、当館は、アジア系アメリカ人コミュニティにインスピレーションを与え、アメリカをより良いものとしてきたミネタ氏の功績をこれからもずっと思い出し続けます。

「ノームはJANMの舵取りをし、全米を代表する組織へとその存在感を高めるのに貢献してきました。彼の寛大さ、外交手腕、アメリカへの愛は、アジア系アメリカ人コミュニティーやほかの有色人種コミュニティーが、2001年9月11日以降の暴力行為から、アジア系に対するヘイトの憂慮すべき増加まで、さまざまな問題に対処するのを助けてくれました。彼は全ての人のための公正さ、正義、自由という、アメリカの理想を推進する力強い擁護者でした。ノームのレガシーは決して忘れ去られることはないでしょう」とアン・バロウズJANM館長兼CEO。

「ノームはよくこう話していました。人には2本の腕がある。一つは成功の階段を上るために、もう一つは下に手を伸ばして誰かを選び、後ろから引き上げるために。彼は、当館、国、そして世界にとって、インスピレーションとサポートの光源でした。彼の声は、社会正義についての国内および国際的な会話を形成しました。彼の灯りは私たち皆の中に生き続け、この後の世代のリーダーたちのインスピレーションとなるでしょう。ご遺族の皆様、そしてミネタ長官と友情を分かち合い、ともに時間を過ごすという特別な贈り物を受け取られた数多くの友人や同僚の皆様に、深い哀悼の意を表します」とバロウズ。

ミネタ氏の全ての人のための公正さ、正義、自由の推進への揺るぎないサポートと豊かな貢献はかけがえのないものでした。彼の思い出、功績、そして後世への持続的な影響を称え、JANMは2022年6月中、パビリオンの灯台に灯りをともす予定です。JANMはミネタ氏の旅立ちを心から寂しく思っています。


###

全米日系人博物館(JANM)について

1985 年の設立より、JANM は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置する JANM は、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANM は 70 展以上の展覧会を開催し、そのうち 17 展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細は janm.org をご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseum でフォローしてください。