
2025年度フェロー
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2025年度渡邉デモクラシー・フェローをご紹介します
第2期(2025年度)渡邉デモクラシー・フェローシップの選考委員会が2025年3月に開催され、多数の応募者の中から下記の8名が選出されました。8名は5月に東京で開催するオリエンテーションの後、7月21日から8月1日にかけてロサンゼルスとワシントンDCを訪れます。
2025年度フェロー

石森孝志
三菱電機株式会社国際本部地域事業推進部アジアG主任。2010年に鉄鋼専門商社に入社し、アジア、アメリカ、ヨーロッパ各地域の海外営業を担当。2014年に三菱電機に入社後は、インドの地下鉄車両向け電機品の海外営業業務に従事。設計・製造部門や現地スタッフとの信頼関係を築き、プネ地下鉄プロジェクトの受注に貢献。2021年から2023年までは外務省経済局へ出向し、日EU・EPA、日英EPAといった経済条約を元に経済関係の強化に従事し、関連省庁を巻き込んだ専門委員会や作業部会の開催を先導するなど、日本と欧州経済関係を扱う業務に携わった。2023年に三菱電機に帰任して以降は、欧州地域及びアジア地域の販売会社の管理・統括業務を担当している。

河野美紗子
独立行政法人国際交流基金国際対話部事業第1チーム主任。日米、日ASEAN、インド太平洋地域に関連する助成事業やフェローシップ等を担当。2021年6月から2024年9月にかけては、インドネシアの国際交流基金ジャカルタ日本文化センターにて日本研究・国際対話チーム、EPA日本語予備教育チーム、及び広報チームのアシスタントディレクターとして勤務。インドネシア勤務時には、地域を主体とする防災や環境問題に対応する活動を通じて、草の根で日本とインドネシアの連携を強化する事業を実施した。

関本早冬
横浜市役所国際局政策総務課担当係長。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・アンド・ポリティカル・サイエンスにて修士号を取得後、コンサルタントとして、東南アジアの防災関連プロジェクトや海外の環境関連制度の調査等に従事。2011年に国際協力機構(JICA)へ入構し、大洋州地域の開発案件を担当するとともに、同地域の分析ペーパーの執筆等にも携わった。2013年に横浜市入庁後は、公民連携を推進する部署等を経て、現在は米州地域との国際交流等を担当している。

柴田莉沙
独立行政法人国際協力機構(JICA)ラオス事務所所員。2016年に大阪大学卒業後、東京大学公共政策大学院に進学し、コロンビア大学公共政策大学院とのダブルマスターを取得。大学院在学中にUNESCO、アジア開発銀行、国連日本政府代表部、文部科学省、在大阪・神戸米国総領事館でのインターンを経て、2019年に修了後、JICAへ入構。JICA本部ではアフリカの基礎教育支援で教科書作成やコミュニティ開発に携わり、エチオピアにも滞在。その後、東南アジア第4課に在籍し、ミャンマー、タイの国担当を経て、2023年よりJICAラオス事務所所員としてラオス赴任中。ラオス事務所では、教育、スポーツ、観光分野を担当。具体的には、基礎教育、高等教育、インクルーシブスポーツ運営維持にかかるプロジェクトを実施。

白川大介
日本テレビ放送網報道局プロデューサーとして「news zero」などを担当。2018年にゲイであることを公表して以来、日本のLGBTQ当事者に関して精力的に発信。自身が共同司会を務めるYouTube、ポッドキャストの番組において毎週ジェンダーに関して伝えている。2021年、日本の民放初となる同性パートナー制度の導入を実現。2024年には、日本の民間放送テレビ局初の多様性キャンペーン「Colorful Weekend」を主導。大学時代は社会学者上野千鶴子氏に師事し、現在はジェンダー研究と自身の当事者としての経験を活かしドラマの監修なども行う。放送業界の労働組合の産別組織「民放労連」の副委員長としても、多様性に関する取り組みを広げている。

白倉裕美
お茶の水女子大学文教育学部卒業後、2010年に日本郵船株式会社に入社。同社の東京とバンコクオフィスにて、船の運航管理、海外顧客営業、法務、人事などを経験し、国内外における多様な業務を通じて国際的な視野を養う。人事グループではD&I(ダイバーシティ&インクルージョン)推進に関する業務を担当。特にジェンダーの観点からのD&I推進に取り組み、各種人事制度の設計や導入、組織風土改革に向けた研修や施策を立案・実行してきた。2025年4月からは、同社にて社長秘書を担当している。

和島 歩
MUFGバンク(ブラジル)勤務。2010年に株式会社三菱東京UFJ銀行に入行後、国内支社での法人営業や欧州派遣を経験。2015年に着任した国際オペレーション統括部(改組後名称:国際事務企画部)では、アジア拠点の新システム導入プロジェクトに参加。2019年に米州総合管理部(在ニューヨーク)に異動し、米州拠点の事業戦略立案や管理を行った。2024年にはMUFGバンク(ブラジル)企画部副部長を経て、総合企画部長に就任。拠点戦略の作成、企業ガバナンスの強化、重要施策のサポート等を担当。サンパウロ日本人学校の理事会や現地商工会議所にも参画。

矢後千紘
富山県立高岡高等学校の教諭として英語を教える傍ら、探究学習の推進に携わる企画研究部に所属。グローバルリーダーの育成を掲げる地域の公立校が、教員間や地域で連携をとりながら旧来型の学びからいかに脱却できるかがもっぱらの関心事である。2015年、JICA青年海外協力隊としてホンジュラスに赴任し、教育の現場に関わった経験を通じて、多様な価値観と教育の在り方について深く考えるようになった。帰国後は岩手県山田町教育委員会に主事として勤務し、東日本大震災後の教育復興に尽力した。2019年、公益社団法人ガールスカウト日本連盟の国際コミッショナー(理事)に就任し、少女たちの可能性を最大限に伸ばせるような組織を目指して意思決定に関わってきた。また、ジェンダー平等な社会に向けてのアドボカシー活動を積極的に行っている。開発学修士。
これまでのフェロー

2024年渡邉デモクラシー・フェロー
第1回となる2024年度「渡邉利三デモクラシー・フェローシップ」のフェロー8名は、7月14日から26日までロサンゼルスとワシントンD.C.を訪れ、政府やNPO、シンクタンクなどを訪問し、多様な学びと対話の機会を持ちました。