改修工事について
JANMの内部施設を再デザインします
2025年1月、JANMは1999年のパビリオンの開館以来、最大のアップデートを開始いたします。パビリオンの内部を改修し、当館の核をなす常設展を全く新しいものとして作り直す予定です。
これからの2年の間に、JANMは新しい常設展「私たちが今と呼ぶ未来で:レイシズムの現実、民主主義の夢」を制作します。この展覧会は、最新のテクノロジーを活用するとともに、人種や民主主義に関して全米各地で活発に行われてきた議論を踏まえて、日系アメリカ人の物語を伝え方を再構築いたします。第二次世界大戦中の強制収容の歴史を次の世代にも伝えていくため、現在の常設展で親しまれてきた展示物も組み込み、また逆境の中でも、常に変化し続ける未来に向かって闘い続けてきた日系コミュニティーが下した選択に関する新しい物語も取り上げる予定です。
パビリオンの改修工事を担うのは、設計事務所のラルフ・アッペルバウム・アソシエイツ、コンサルティング建築事務所、HOK(ヘルムス・オバタ&カッサバウム)です。工事は2025年1月に開始し、2026年中頃から後半に完了予定です。
JANMの正面入り口は、大胆に曲線を描くガラス張りのファサードに移ります。来館者は、光が差し込む広々としたアラタニ・セントラルホールから、JANMを訪れることになります。これまで2階にあった常設展は1階に移り、来館者は新しいロビーから直接、展示室に向かいます。新しい展示室は、現在の展示室であるワインガート展示室に加え、かつてのオフィス空間、廊下や図書室を展示室に再編して、10,150平方フィートの床面積へと広がります。
現在1階にあるヒラサキ・ナショナル・リソース・センターは2階に移転し、JANMコレクションと展示の目玉であるハートマウンテン強制収容所のバラックが、パビリオン中央の吹き抜けのアトリウムに移動します。
現在の常設展である「コモン・グラウンド:コミュニティの心」がある2階の展示室は、床面積6,300平方フィートの連続した展示室へと再構成され、これまで以上に大きな特別展の開催ができるようになります。
2階は、学校向けプログラムやその他のプログラムに使える新しい教室、AI技術を使用して第二次世界大戦の退役軍人や強制収容所の経験者から直接体験談を聞けるインタラクティブなストーリーファイルのための空間も設けます。
皆様に快適にご見学いただくとともに、JANMの歴史的コレクションを保存していくために不可欠な冷暖房や換気、空調設備のアップデートも予定しています。
こうした改修工事や新しい常設展の制作は、8500ドルを目標額とする、JANMの未来のための資金調達キャンペーン「私たちの約束」への寛大なご支援によって実現いたします。
上部写真:新しい常設展の完成予想図。イメージ提供:Ralph Appelbaum Associates