即日発表 - 2021年10月29日

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JANM

声明:全米日系人博物館は、ギョウ・オバタ(HOK)設計のパビリオンに対する米国建築家協会賞を受賞しました


世界的なデザイン・建築事務所であるHOKの著名建築家、ギョウ・オバタ氏が設計した全米日系人博物館(JANM)のパビリオンがこのほど、米国建築家協会ロサンゼルス支部(AIALA)から「25年賞」を受賞しました。

AIALAは25年賞について「25〜35年の間、時の試練に耐えてきた」建築デザインに与えられる賞と説明しています。JANMのパビリオンは、そのデザイン、スケール、そして「重要なプラザの要として、コミュニティーのためのコミュニティーを創造する」点が評価されました。

10月28日に行われた授賞式に出席したJANM館長兼CEOのアン・バロウズは「AIALAから贈られた25年賞に心から感謝を申し上げます。パビリオンはオープン当初から、東洋と西洋の融合、日本とアメリカの文化や歴史の融合を象徴してきました。AIALAがこのプロジェクトを『アメリカ人とロサンゼルスに暮らす人々の生活と建築』に貢献するものとして選んでくれたことを嬉しく思います。実際、当館パビリオンは常に教育、コミュニティー、対話、民主主義の中心的な役割を果たしてきました」と話しました。

1999年にオープンした84,000平方フィートのパビリオンは、東洋と西洋のデザイン要素を見事に融合させた形で、オバタ氏が考案したものです。 このパビリオンはJANMが館の拡張のためオバタ氏に設計を依頼したもので、最初にJANMがオープンした、旧西本願寺を改築したヒストリック・ビルディングから、プラザを挟んで向かい側に位置しています。

オバタ氏のデザインは、ドラマチックなイタリア産の黄色い御影石と赤インド砂岩、桜の木、ガラスを構造全体に取り入れ、日本的な美意識と美術館のミッションを反映しています。

「全米日系人博物館の新館パビリオンを設計するにあたって、多くの博物館で見られるような表と裏がくっきりと分かれたものではなく、開放感を生み出したかったのです」とオバタはJANMのウェブサイトで説明しています。「それに西洋と東洋の両方の哲学をデザインに取り入れ、直射日光を和らげるガラスや小さな穴をうがったパンチング・ステンレススチールの使用に見られるように、魅力的で内省的な構造を作ることに努めました」。

1993年のインタビューでオバタは、パビリオンのドラマチックな曲線を描くスチールとガラスの外壁は「初めてリトル東京のこの場所に来た人々に対して、建物自体が『中を見にいらしてください』と言っているような面白い外観を生み出したいと意図したものです」と語っています。

オバタ氏(98歳)は、1955年にセントルイスでヘルムス・オバタ&カッサバウム(HOK)を設立した主要な3人のうちの一人です。オバタ氏とその事務所は、ワシントンDCのスミソニアン国立航空宇宙博物館をはじめとする世界的な建築で知られています。
 

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1985年の設立より、全米日系人博物館(JANM)は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。